地震や大雨など、大きな災害が起こるたびに、
「もし今、地震が起きたらどうする?」
と、家族で話すようにしています。
特に、子どもと犬がいる家庭の防災は、大人だけの家庭とは少し違います。
子どもには子どもの備えが必要だし、犬には犬の備えが必要。
しかも、災害はいつ起こるかわかりません。
家族みんなが一緒にいるときに起こるとは限らないからです。
我が家の場合、夫婦それぞれ仕事があるので、地震が起きたからといって、すぐに家族全員が家に帰れるわけではありません。
だからこそ、我が家では「完璧な防災」ではなく、
「そのとき、その状況でできるだけ家族を守れるように備えておく」
という考え方で防災用品を準備しています。
今回は、私が防災を真剣に考えるようになったきっかけから、子どもが生まれてからの備え、そして今の我が家の防災リュックまで紹介します。
私が防災を真剣に考えるようになったきっかけ
私が防災について強く考えるようになったのは、2004年の新潟県中越地震で災害ボランティアに参加したことがきっかけでした。
実際に被災地に行って、そこで暮らす方のお話を聞きました。
その中で聞いた話のひとつが、今でも忘れられません。
生まれたばかりの赤ちゃんが、地震の大きな揺れによって頭を振り回されるような状態になり、亡くなってしまったという話でした。
その話を聞いたとき、
「災害って、本当に何が起こるかわからないんだ」
と強く感じました。
当時、私はまだ独身でした。
でも、ちょうど生まれたばかりの甥っ子がいました。
「もし同じような災害が起きたら、この子を守れるだろうか」
そう思って、実家に災害用品を備えるようになりました。
当時の私にとって、防災は自分自身のためというより、甥っ子を守るためのものだったんです。
子どもの防災用品は「その子に合うもの」を
子どものために最初に用意したのは、
- おむつ
- 着替え
- ミルク
- 離乳食
- おもちゃ・絵本
- バスタオル・タオル
- ポップアップテント(授乳用)
など。
でも、そこで気づいたことがあります。
災害が起きると支援物資が届くことがありますが、子どもに必要なものが、その子にぴったり合うとは限りません。
特に赤ちゃんや小さな子どもは、月齢によって必要なものがどんどん変わります。
おむつのサイズも変わる。
ミルクや離乳食も変わる。
食べられるものも変わる。
だから私は、2〜3か月に一度くらいのペースで、防災用品を見直していました。
「前に準備したから大丈夫」ではなく、
「今、この子に必要なものは何?」
と考えることが大切なんだと思います。
子どもが大きくなった今も、成長に合わせて備えるものは変わってきました。
女性のための備えも忘れずに
災害ボランティアの経験の中で、もうひとつ印象に残ったのが、女性用品についてでした。
生理用品や女性用の下着が、なかなか届かなかったという話を聞きました。
そこで、実家には家族の人数分のナプキンを用意しておくことにしました。(当時の我が家は母、義姉、私です)
防災というと、
「水」
「食料」
「懐中電灯」
などを最初に思い浮かべますが、
普段の生活で当たり前に使っているものこそ、災害時には困ることがある。
そんなことを、この経験から学びました。
「下着を一週間も変えてないのよ・・・」とため息をついていたお婆さんの姿が、今でも印象深いです。
「パンばかり」という支援物資を見て考えたこと
支援物資についても、忘れられない話があります。
避難生活ではパンなどの食料が多く届く一方で、お年寄りから
「あったかい味噌汁が飲みたい」
という声があったんです。
自衛隊の人たちが大きな袋に山ほど菓子パンを入れて持ってきてくれても、なかなかお年寄りたちは手をつけられませんでした。普段食べ慣れていないから、辛いとおっしゃってて。
それを聞いて、実家にはインスタントのお味噌汁も用意しておくことにしました。
もちろん、災害時には食べられるものがあるだけでもありがたい。
でも、普段食べ慣れているものや、ほっとできるものがあることも大切なんだと思います。
防災食というと「非常食だから特別なものを用意しなくちゃ」と考えがちですが、
普段から食べているものを少し多めに持っておく
という考え方でもいいのかもしれません。
子どもが生まれてから変わった我が家の防災
その後、自分に子どもが生まれました。
すると、防災はさらに身近なものになりました。
自宅と実家には、
- おむつ
- 着替え
- 子どもが食べられるもの
などを備えるようにしました。
自分の家だけでなく、備蓄を分散することが大事だと思ったんです。
そして、我が家は車で移動することが多かったので、車の中にも簡単な災害用品を置いていました。
車に入れていたのは、ボディバッグ。
その中に、
- 懐中電灯
- エマージェンシーシート
- 水
- 子どもが食べられる日持ちする甘いもの
- 手巻き式のラジオ
- 携帯電話の充電器
などを入れていました。
食べ物は、黒糖だったり、そのとき子どもが好きだったお菓子だったり。
「非常食だからこれ」というより、
災害が起きたときに、この子が食べられるもの
という基準で選んでいました。
家族一人ひとりに「防災リュック」を1つずつ
今の我が家では、家族3人それぞれに防災リュックを1つずつ用意しています。
「防災グッズをひとつの大きなバッグに全部入れる」という方法もありますが、我が家はあえて一人ひとつ。
災害が起きたときに、家族が一緒にいるとは限らないからです。
もし家族が別々の場所にいるときに災害が起きても、それぞれが最低限必要なものを持っていれば、少し安心できます。
今のリュックに入れているのは、
- 水(600ml×3本)
- エマージェンシーシート
- 懐中電灯
- 笛
- 非常食
- 少額の現金
- 家族分の携帯電話番号(覚えていないので!)
など。
これを3人分用意しています。
そして、息子のリュックだけは少し特別仕様です。
愛犬を連れて避難することを想定して、
- 犬用のご飯
- 犬用おむつ
- おしっこシート
- 犬用抱っこ紐
を入れています。
「どうして犬用品を息子のリュックに?」
と思いますよね。
これには、我が家なりの理由があります。
災害が起きても、夫婦がすぐに帰れるとは限らない
我が家の場合、地震などの大きな災害が起きても、夫婦がすぐに家に帰れるとは限りません。
夫は教員なので、災害時にはまず生徒たちの安全を優先することになります。
私は都内で働いているので、大きな災害が起きれば帰宅が難しくなる可能性があります。
つまり、
「地震が起きたら、とりあえず家に帰ればいい」
という状況ではないんです。
そこで我が家では、
「息子が犬を連れて、祖父母の家に避難する」
ということを想定しています。
だから息子のリュックに、犬のご飯やおむつ、おしっこシート、犬用抱っこ紐を入れています。
もちろん、実際にはそのときの状況によって判断することになります。
でも、
「もしこうなったら、どうする?」
を家族であらかじめ話しておくことは、とても大切だと思っています。
防災グッズは、基本的なものなら100均でも揃えられる
防災用品というと、専用の高価な防災グッズを全部買い揃えないといけないような気がします。
でも、我が家の場合は、基本的な防災グッズは100均で揃えています。
懐中電灯や笛、エマージェンシーシートなど、100均で見つけられるものもあります。
「防災用品を揃えなきゃ」と思うと、なんとなくハードルが高く感じますが、
まずは100均をのぞいてみる。
それくらい気軽に始めてもいいと思っています。
もちろん、水や非常食など、100均以外で用意しているものもあります。
大切なのは、全部を一気に完璧に揃えることではなく、
「もし今日、災害が起きたら?」
と考えて、必要なものを少しずつ準備していくこと。
家族一人ひとりにリュックを用意しておけば、家族の人数に合わせて少しずつ中身を増やしていくこともできます。
我が家も、家族構成や子どもの成長、犬との暮らしに合わせて、中身を少しずつ変えてきました。
「どこまで備えればいいの?」と考えすぎない
防災用品って、考え始めると本当にキリがありません。
あれも必要かもしれない。
これも必要かもしれない。
そうやって考えていると、どんどん荷物が増えていきます。
だから私は、ある程度具体的な場面を想定するようにしていました。
例えば、
「自分が一人で子どもと出かけているときに地震が起きたら?」
「家族とすぐに連絡が取れなかったら?」
「3時間くらいで家族と合流できるとしたら?」
そんなふうに考えます。
全部の可能性に備えるのではなく、
「この状況だったら、何があれば少し安心できる?」
と考えて準備していました。
想定できないことが起きたら、結局はそのときに考えて行動するしかありません。
だからこそ、
想定できる範囲で準備しておく。
私はそれくらいでいいのかなと思っています。
今はもう、赤ちゃんの頃ほど細かくは備えていないけれど
赤ちゃんの頃は、子どものためにかなり細かく防災用品を準備していました。
でも、子どもが大きくなった今は、赤ちゃんの頃ほど細心の注意を払っているわけではありません。
必要なものも変わりました。
それでも、大きな災害が起こるたびに、息子には話をします。
「もし地震が起きたらどうする?」
「ママやパパと一緒じゃなかったらどうする?」
「犬はどうする?」
その都度、言葉にして伝えるようにしています。
防災用品を準備することも大切だけど、
「災害が起きたときに、自分はどう動くのか」を子ども自身が考えられるようにしておくこと
も、防災のひとつだと思っています。
ガレージには「3日分」の食料と水
我が家では、ガレージにも備蓄をしています。
3人家族が3日間食べていけるくらいの食料と水です。
そして、今ちょっと悩んでいるのが「非常用トイレ」。
買おうかどうしようか、ずっと迷っています。
「ビニール袋で対応できるんじゃない?」
と思ってしまうんですよね。
ただ、災害時のトイレは衛生面や処理のこともあるので、ここは一度きちんと考えておきたいところ。一度シミュレーションして見ないといけないと思っています。
防災用品って、
「買えば安心!」
ではなく、
「実際に使うときのことまで想像する」
ことが大切なのかもしれません。
「使いながら備蓄する」という我が家の方法
我が家では、箱ティッシュ、トイレットペーパー、ビニール袋などは、普段から少し多めにストックしています。
そして、
「使ったら補充する」
というやり方。
いわゆる「使いながら備蓄する」方法です。
特別な防災用としてしまい込んでしまうと、気づいたら期限が切れていたり、存在を忘れてしまったりします。
だから、普段使うものを少し多めに。
使ったら買い足す。
これなら、無理なく続けられます。
子どもと犬がいる家庭の防災チェックリスト
最後に、我が家が準備しているものを中心に、子どもと犬がいる家庭向けのチェックリストをまとめました。
すべてを一度に揃える必要はありません。
まずは、今の家族に必要なものから確認してみてください。
家族それぞれの防災リュック
☐ 家族一人ひとりにリュックを1つ用意する
☐ 水
☐ 非常食
☐ 懐中電灯
☐ 笛
☐ エマージェンシーシート
☐ 携帯電話の充電器・モバイルバッテリー
場合によっては、現金、家族分の携帯電話の番号、メモ帳、筆記用具
子どものための備え
☐ おむつ・着替え
☐ 子どもが食べられる非常食
☐ ミルク・離乳食など、月齢に合った食事
☐ 子どもが好きな日持ちするお菓子
☐ 成長に合わせて中身を見直す
犬のための備え
☐ 犬用のご飯
☐ 飲み水
☐ おしっこシート
☐ 犬用おむつ
☐ リード・首輪
☐ 犬を運ぶためのバッグ・抱っこ紐
家に置いておくもの
☐ 3日分を目安にした食料と水
☐ 箱ティッシュ
☐ トイレットペーパー
☐ ビニール袋
☐ 生理用品
☐ 非常用トイレ
☐ 家族の避難先・連絡方法
家族で話しておきたいこと
☐ 災害が起きたとき、家族がどこにいるか
☐ すぐに帰宅できない場合の行動
☐ 子どもと犬の避難先
☐ 子どもが一人でいるときの行動
☐ 犬を連れて避難するときの方法
子どもと犬がいるからこそ「家族で考える防災」を
子どもと犬がいる家庭では、どうしても荷物が増えます。
大人だけなら「自分が我慢すればいい」と思えることでも、子どもにはできないことがあります。
犬にも、自分で必要なものを準備することはできません。
だからこそ、
「この子には何が必要?」
「この子を連れて、どう避難する?」
と考えておくことが大切なんだと思います。
でも、最初から完璧を目指さなくてもいい。
我が家も、最初から今の形だったわけではありません。
甥っ子のための備えから始まり、
子どもが生まれて、
車の中にも備えるようになって、
そして今は犬が加わって。
家族の形が変わるたびに、防災の形も少しずつ変わってきました。
防災は「特別なこと」じゃなくていい
防災というと、たくさんの非常食や防災グッズを揃えて、完璧な防災リュックを作らなくちゃいけないような気がします。
でも私は、そうじゃなくてもいいと思っています。
まずは、
「もし今、地震が起きたら?」
と考えてみる。
子どもと一緒にいるとき。
犬と一緒にいるとき。
家族がバラバラの場所にいるとき。
車に乗っているとき。
祖父母の家に避難するとき。
いくつかの場面を想像してみる。
そして、
「そのとき、これがあったら助かりそう」
と思うものを少しずつ準備する。
それだけでも、何も考えていない状態とはきっと違います。
災害は、どれだけ準備しても想定外のことが起こるもの。
だからこそ私は、
「全部を完璧に備える」のではなく、「想定できる範囲で備えて、そのときに家族みんなでなんとかする」
くらいの気持ちでいます。
子どもも、犬も、家族の大切な一員。
「もしものとき、どうやってみんなを守る?」
そんなことを、普段の生活の中で少しずつ考えておく。
それが我が家の防災です。
子どもと犬がいる家庭の防災チェックリスト
☐ 水
☐ 非常食
☐ 子どもの食べ慣れたもの
☐ おむつ・着替え
☐ 子どもの年齢に合った食事
☐ 懐中電灯
☐ モバイルバッテリー・充電器
☐ ラジオ
☐ エマージェンシーシート
☐ 笛
☐ 生理用品
☐ トイレットペーパー・ティッシュ
☐ ビニール袋
☐ 非常用トイレ
☐ 犬のご飯
☐ おしっこシート
☐ 犬用おむつ
☐ 犬を運ぶためのバッグ・抱っこ紐
☐ 家族が別々の場所にいるときの避難先
☐ 子どもと「地震が起きたらどうする?」を話しておく
犬の防災に関しての















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